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しばらく歩くと、タマが急に立ち止まりました。 「あかねちゃん、ここで合い言葉を言いますので下がってください。」 タマの言葉に、あかねちゃんは少し後ろへさがりました。 タマは、あかねちゃんが下がった事を確認して、大きく深呼吸をしました。 「ネズミなんて、だいっきらいだ〜!!」 すると、今まで ”がけ”に見えていたところに、大きな穴がぽっかりあきました。 「さあ、私の後についてきてください。」 あかねちゃんとタマは、穴が入ろうとすると、中から風が吹いてきて、二人は吸い込まれてしまいました。 「たすけてーーーー!!」 しばらくして、あかねちゃんは目を覚ましました。 「あれ?ここはどこかしら?」 あかねちゃんは、ここが暖かい事に気がつきました。 「お気づきになられましたか?」 タマが両手におおきなかごを持っていました。 「それは、何?」 あかねちゃんが聞くと、 「これはこの”ねこのくに”の食べ物です。おいしい物をたく さん集めてきました。」 「え〜!!ねこのくに!?」 あかねちゃんは驚きました。 |