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ドレスの形に縫い終わった後,ガーコとペンペンがマネキンにかけてみました。
「なんか、物足りないね〜」
「私はいかが?」
とタマの言葉に、すかさずリボンちゃんがたまらなくなって言います。
りぼんちゃんが、いそいそとドレスの真ん中にむかいます。
ボタンちゃんもうるうるした目で訴えます。
「私も使って。」
「ウ〜ン。O.K。じゃあリボンちゃんの真ん中に行ってよ。」
リボンちゃんはニコニコとボタンちゃんにおいでおいでと手招きします。
「さあ、出来た。さっそくお店にもっていこう。」
ガーコとペンペンとタマでドレスを屋根裏部屋から降ろしました。
皆で飽きることなくドレスを眺めてると,またまた眩しい光が差し込み,
てるてる天使様が現れました。
「とても素敵なドレスができましたね。」
と、おやさしい顔で微笑まれました。
「これは、我が社の社長が,皆さんの思いに感動されまして、『私も是非お手伝いをしたい』とおっしゃられて、ことづかってきました。」
てるてる天使様が持って来てくれた箱を開けると,ドレスと同じいちご模様の帽子でした。
「お〜」周り中から、ため息とも感嘆の声ともつかない声が響きました。
「ありがとうございます。社長様にも『皆感謝してます』とお伝えください。」
きれはしトリオが丁寧におじぎしました。
それにならって、皆もおじぎしました。
てるてる天使様はまたまたにっこり微笑まれて、
「これからも、ごひいきに。」
と言って帰られました。