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そして夜。お店の屋根裏部屋はおおにぎわい。
「こんな感じはどお?」
『きれ』のデザインに皆、大喜び。
「では、さっそくわたくしが・・・。」
とハザミ奥さんが裁とうと立ち上がりかけ、困って顔をしました。
「嫌ですわ。型紙がないと上手にきれませんわ。」
皆がずっこけてると、
「僕が型紙をおこしてあげるよ。」
その声に振り向くと、近所の猫のタマが立っています。
そして、『きれ』のデザインを横目に目にも止まらぬ早さで型紙を作り、布にはりあわせます。

    

「それでは、今度こそ。」とハサミ奥さん。
「ららら〜。」
ハサミ奥さんは気持ち良さそうに歌を歌いながら、布の上でダンスをします。 

     

「きれいに布が切れたあとは、僕たちのばんだね。」
と針くんといとうくん。
スルスルスル〜  と見る見るドレスが形になってきました。
ボタンちゃんはどきどきしてきました。
       


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