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その美しい姿に、キラキラ光るピンクの布、かわいいいちご模様の生地、羽衣のようにやわらかいオレンジのレース。
すべてに皆、我を忘れてうっとりしていました。
「ご注文の品、お届けにあがりました。」
声もうっとりするほど素敵です。
リボンちゃんも、ハサミ奥さんも、ボタンちゃんも、編み棒姉妹も、目がハートになっていました。
「もうすぐ夜が明けるから、早くどこかに隠してくださいね。」
とおやさしい言葉を残して、てるてる天使様はお帰りになりました。
「急いでどこかに隠そう。」
と言う『はし』の言葉に、
「おいらたちにおまかせ。」
と、ペンぺンがまだぼーとしているガーコをはたいて、せっせと屋根裏部屋へ運びました。
コケコッコー
夜があけました。いちごちゃんは、今日もため息ばかりついてます。
(いちごちゃん、待っててね。もうすぐ素敵なドレスができるからね。)
ボタンちゃんが心の中でささやくと、まるでボタンちゃんの声が聞こえたかのように、いちごちゃんはボタンちゃんを見て、にっこり笑いました。
ぼたんちゃんは、ドキッとしました。
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