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 「何とか力になってあげたいな。」
とボタンちゃんがつぶやくと、
「素敵な布があったら、私が切ってあげるのに。」
とハサミ奥さんが言いました。
「僕たちだって縫ってあげるのに。」
と言うのは、針くんといとうくん。
     

「じゃあ、布を捜せばいいんだ。でも、どこに売ってるの?」
ボタンちゃんが聞くと、皆、シーンとなってしまいました。
しばらく沈黙が続いた後、
「そうだ、布宅配に頼もうブー。」
と名案を思いついたのは、けいトン。
「布宅配のことなら、わたしたちにおまかせ。」
と言ってくれたのは、きれはしトリオです。
「じゃあ、飾りのリボンは、私よ。」


 いちごちゃんもぐっすり眠る頃、お店の中では布選びの話し合いが行われました。
「こんなレースがいいわ。」
カタログを見ながら,リボンちゃんはうっとり。
「色はピンクがいいブー。」
と、けいトンも夢見るような目でみています。
「オレンジのレースも素敵よ。」
と、ハサミ奥さん。
「やっぱり、いちご模様よ。」
ぼたんちゃんも、負けてはいられません。
話し合いは、明け方近くまで続きました。

           


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