P4

そのあとも、鳥に狙われたり、水たまりにはまってふやけた者もいたりと、大変な思いをして、ようやっと列車に乗り込みました。
皆がほっと一息ついてると、『お米くん』のお腹がグーグーなりだしました。
「皆さん、ごはんを食べましょう。」
どこからか、『こめやさん』がおにぎりを持ってきました。
皆でおにぎりを頬張っていると、
「私は将来、おにぎりになりたいんです。」
と『こめやさん』がぽつんと言いました。

「おいらは、やっぱりチャーハンだぜ。」

と『くろ米くん』が言うと、
「私はなんと言っても赤飯よ。」
と『もちごめ』さん。

「私はいろいろの研究の結果、白ご飯が一番という結論に達しました。」と曇った眼鏡をふきふき『博士。』
「わたしはもう年だから、やわらかいおかゆにあこがれます。」
と大臣はうっとりと遠くを見つめました。
『お米くん』は、(皆、自分の将来を考えてるんだ〜)とびっくりしました。
皆は腹ごしらえのあと、列車の中でぐっすり寝ていました。
すると突然、「秋田〜、秋田〜」とアナウンスがします。
皆は飛び起きて列車をおりました。
(これからどうなるのかな)と『お米くん』が様子を見守っていると、
『博士』が「ピュー」と口笛を吹くと、かごをぶら下げた『かぶと虫』がやってきました。。


|


このサイトの運営はCHIKOです。
(C) 2003 CHIKO