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「そなたの願い聞き受けた。されども、一
度月の世界に入ったなら、二度ともどれ
ないぞ。よいのか?」
「はい。」
キーコはきっぱり答えました。
「早くこの光の中に入りなさい。」
月見草はキーコを促します。
キーコは言われるがまま、光の帯びに入りました。
目がくらみ、頭が真っ白になりました。
自分が立っているのか座っているのか、寝ているのかさえ、判りません。
気が付くと。辺り一面金色に染まり、もう、月見草の姿も見えません。
「ありがと〜。」
キーコは声のかぎり叫びました。
そして、月の神様に一心に祈りました。
すると、キーコの手にふんわり暖かくてやわらかいものが乗せられました。
そうです。つきたてのお餅です。
そして月はいつの間にかキーコの家の真上にかかっていました
。
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