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キーコはどうしてもお母さんの願いが諦められず、涙を一粒こぼしてしまいました。
「冷たいわね。」
ふと足もとから声がします。
「えっ?。」
慌てて声のする方を見ると、一輪の月見草が揺れて涙をふるっています。
「何を悲しんでいるのか判りませんが、私
にはこの涙は冷たすぎます。
他で涙をこぼしてください。」
「ごめんなさい。」
キーコはふと思いつきました。
「もしかして、月見草さんは、お月様のお花
ですか?」
「そうよ。私は月の光を受けて咲いている
の。」
「実は、お母さんにお月さまのお餅を食べさ
せたいのですが、どうやってお月さまに行
けばいいのですか?」
「あなた、お月さまに行くってどういうこと
か知ってる?」
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