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先ず初めに、物知りのフクロウを訪ねました。
 「月の行き方ねぇ〜。 わしは判らないが、ヨタカに聞いてごら
  ん。何でもヨタカで星になった仲間がいるそうだよ。」
 「ありがとう。」
キーコはヨタカを捜しました。

 イラスト のの

 
「ヨタカさ〜ん。どこですか〜。」
 「わしを呼ぶのはだれじゃ。」 
突然、頭上から声がします。 
 「わたし、うさぎのキーコです。ヨタカさんに聞きたいことがあって呼びました。」
 「わしに聞きたいことな?。」
 「はい。月の行き方を教えて欲しいの。」
 「ハッ、笑わせる。翼を持たないお前に教
  えて何になる。」
 「じゃあ、翼があれば行けるんですか?」
 「そーとも限らん。かつてわしのじーさま
  が星になったというが、あまりにも絶望
  したまま死んでしまったんじゃ。
  それを哀れんだ星たちが迎えにきた
  そーな。」
 「いずれにしても、お前には行けまい
  て。」 
 「そんな・・・・」
 キーコはがっくりして月見ヶ原を歩いていました。  


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