追想〜おばあちゃんは名医〜
 

 おばあちゃんは、いろいろ自作の薬を持っていた。
その一つに、マムシのエタノール酢けがあった。
おばあちゃんは、2回、マムシに噛まれたのに、多少の変形こそあれ、日常生活にはなんの支障もないという、強者だ。
毒には毒をということらしい。ムカデや蜂に刺された時に使用していた。

 それから、ネコヤナギの枝やはっぱを煎じたお湯が朱くなり、そのお湯を
打ち身、切り傷、等に使用。
 以前、我が家の犬が車に轢かれてケガをしたとき、
獣医で縫ったところを噛み切ってしまうので、柳のお湯をつけて治しました。もちろん、犬の治癒力もあったでしょうが、柳のお湯は何故かいやがりませんでした。

 その他、果樹酒も作っていた。
胃がもたれる時は、アロエ酒を、他は何の時に飲むのか判らなかったけど、すもも酒、カリン酒、等々。

そして、毎日飲んでたのが、養命酒と救心。これが元気の秘訣かな?

そして、湿布をも自分で作ってました。
材料は、柳の灰、小麦粉、生卵です。これらをまぜて、ティッシュにぬって、打ち身のところにあてていました。
まさに恐るべしがんこパワー。めったなことでは医者に行きません。



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