中秋の名月の今日、旦那の企画で「満月の月明かりで山を登ろう」と何人かの人に声をかけたら、子供7人、大人4人が集まり、皆、小さい頃から何度も登っている山に登りました。
夕暮れから登り始め、途中、なだらか登坂の女坂と、ちょっと険しい岩をよじ登る男坂に分かれるが、子供達全員が口を揃えて「男坂」と言うので、ライトをつけずによじ登りました。
普段登り慣れてても、暗いと後どのくらい登るのか良くわからないのですが、娘(妹)が四苦八苦して登っているときに、「がんばれ〜。あと少しだ〜。」と子供達が励ましてくれたときは、私の方が胸が熱くなりました。
丁度、見晴らしのいいところで休憩していたら、真っ朱な満月が登り、旦那が持ってきた望遠鏡(プロミナー)で鑑賞しました。こんな時、地球も宇宙の一部なんだなぁ〜としみじみ実感します。
しばらくそこで遊んでから、頂上に向かおうとしたその時、雲の中の雷がフラッシュのように何度も光りました。しかも、頂上の方の蔵や、暗闇から、なにやら怪しげな獣の声が聞こえてきます。
子供達はそれぞれ恐がり、私にしがみついて、「帰ろう」コールを連呼しますが、旦那が「OK」を出さないので、「頂上に着いたらすぐ帰ろう」と励まして登りました。正直、私も恐かったが、子供が頼っているときに、こちらの動揺を見せないように務めました。
頂上に着くと、相変わらず雷は光っているが、子供達はまたまたはしゃぎだしました。そしてそれぞれお弁当を食べ、月見団子をごちそうになり、恐いながらもお月見を堪能しました。
お腹もいっぱいになり、少し元気になったところで、娘がちょっとつまずいて転んでしまい、大泣きをしました。すると、一緒に登ってきた小5の男の子がその後、娘を気遣ってくれました。
その子は一人っ子なので、年下の子を気遣うということも本来、あまり経験がないでしょうが、何回か一緒に川上り(昨年から5回にわたって企画されたもので、下流から上流に向かって川の中を歩いていく)をしているので、仲間意識か、自分の妹のように思ってくれたのかもしれない。
そしてその姿にこそ、この月光散歩の目的の一つだったと思う。
自然の中には(特に闇の中といっても結構明るいが)心を和まされるもの、美しいものなどもあるが、反面、恐いもの、時には命を脅かすものもある。そんな中でまず、人に頼らず生きる力、そして、助け合って困難に乗り越えていく力をこれからの子供達に身につけて欲しいと願います。
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