米・こめ大冒険
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『お米くん』は、米俵の中で泣いていました。
「どうしたの?」 すると誰かが声をかけてくれました。
「誰?」
「ぼく、『ふつう米』だよ。君が泣いてるのが気になって声をかけたんだ。」
「ぼくは、『お米くん』。よろしく。」
「こちらこそ。で、君はどうして泣いてるの?」
「ぼく、間違えられてここに来ちゃったんだけど、くる時に、幼なじみの『あきたこまち』ちゃんとはぐれてしまって・・・・パパ、ママとも別々になってしまって・・・・。ぼく、お家に帰りたいの。」
「でも君、どこから来たの?」
「そ〜ですね〜。この色といい、つやといい、香りはずばり、君は秋田の『お米くん』だよ。」
「えっ、あなたは?」
「ぼくは、新潟の『コシヒカリ』だよ。」
見ると、冠をかぶったお米がそばに来ていました。
「何をおっしゃいます。このお方は、『コシヒカリ様』。お米の王様であられますぞ。ちなみに、わたくしは王様にお使えする大臣です。」
皆でなごやかにおしゃべりをしていると、突然、
「『コシヒカリ様』、お命頂戴いたします。」
背後から大きな声と共に銃声がしました。
ふりかえると、怪しいサングラスをかけたお米がピストルをかまえています。
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