雨の子守唄 小さい小さい水の粒が 大いなる大地に降りしきる やさしく白き手をのべて 子守唄をうたいながら 真っ青だった青空は たちまち白く塗りかられ まわりの景色も空の色に染まっていく 外の様子をみていたカエル達は コーラスをはじめ ミミズは暗い土の中から 甘く流れる旋律に酔っている 雨は魔物がとりついている 妖しげな歌で 人の心を揺さぶる 雨上がりの太陽が 眩しく見えるのは 太陽が魔力を粉々にするから