追想〜お婆ちゃん、入院する〜
 

 1996年1月。その日はたまたま、私と旦那は家で仕事をしていた。その為、お義母さんは安心して、遅くまで外で何か作業をしていてたが、何やら隣の家の方から自分を呼ぶ声がしたらしい。(いつもは暗くなる前に家の中に入り、子供の世話や夕飯の支度をしてくれてるが、私が家にいると、そういう諸々の事から解放されるので、暗くなっても外に出ていた。)

 ひょいと隣を見ると、おばあちゃんが転んで立てなくなって、お義母さんを呼んでいようだ。
お義母さんの声に、すぐに私と旦那は駆けつけ、キャンプ用の簡易ベットを担架にして、お婆ちゃんを部屋まで運んだ。

 何でも、隣のお婆さんから砂糖を3袋もらってぶらさげて歩いたら、バランスが崩れて転んだという。
まったく、たまたま家にいたから良かったものの、いなかったらどうなってたかと思うと、ゾッとした。

 とりあえず近所の病院で、皆がよく知っている接骨院の先生に往診に来てもらうと、なんと股関節を骨折してるらしく、入院することとなった。
 入院となると、その先生のいる病院では設備がなく、少し離れた病院に入ることになった。

 そこでまず言われたのが、「手術をしなければならないが、それ事態、リスクが大きい。先ず、全身麻酔に耐えられるかどうかと言うことと、(この時97才)精神的ショックに耐えられるかどうか(ボケやすくなる)」だった。

 とりあえず、ボケにならないよう、毎朝、昼、晩と食事のときは誰かが必ず付き添うこととなった。
 そして毎朝、お義母さんは6時にはバイクで駅まで行き、電車で病院に行ってくれた。
昼は私や、お婆ちゃんの子供たちが付き添い、夜は旦那に行ってもらい、まさに家族が団結して、お婆ちゃんの介護を務めた。

 ※関連記事 

http://www.okumusashi.net/bungei/essay/kaze/023.html



このサイトの運営はChikoです。
(C) 2003 CHIKO