話は遡って、あれはまだ結婚する前のことだった。
私のむちゃな願いで、その年、お正月を富士山に行くことになった。
富士山は壮大で、言葉に現せない感動でしたが、
それとは別に、高速を思い思いにドレスアップしている車の行列は壮観でした。
水玉、ショッキングピンク、星形等々。皆の熱い想いが迸っていた。
よって、車は大渋滞。一緒に乗ってた彼は、「こんなのやってられない。」と初心者の
私と運転を交代てしまった
わたしもノロノロ運転ならいいか・・・・と気楽に変わってみたが、料金所に着いたとき
、ハタと気が付いた。私は免許証を持ってきてない!!
何故それに気づいたかというと、料金所にお巡りさんが何人もならんでいるから
。で、彼に「運転かわって。」というと、
「今から変わったら余計不審だ。」と言われ、がまん。
お巡りさんより一番遠いところに車を止めて、料金所の順番を待ってたら、
お巡りさんがこっちにむかってくる・・・・。ひたすら気づかない
ふりをしてたら、とうとう、私のドアをノックするでは
あ〜りませんか。思わず「ごめんなさい」と叫びたくなる気持ちを押さえて、「はい」と窓を開けると、
「あっちんほうがすいてますよ」だって。一気に脱力状態。はあ〜〜〜〜、怖かった〜〜。
こんなに小心者だと富士山に笑われちゃう。あとで彼に聞くと、
「あのお巡りさんは、改造車のチェックに立ってるだけだから、それ以外に用はないよ。」
だって。全く、早く言ってよ〜〜〜。
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