No4. 恐怖のバージンロード
1990年10月、私は何の因果か、25年間生まれ育った土地を離れ、はるか500キロも離れた地に嫁に行くことになり、車人生も舞台を変えることとなった。
そして、その第一歩として、なんと(免許習得してから1年も満たないひよっこなのに)、新しい土地までを一人運転するはめになってしまった。
もちろん、助手席には未来の夫となる人が乗っていたんだど・・・・。「大丈夫か?」の優しい言葉もなく、「おら、ちんたらしてんじゃねぇ〜。」とか、「前、危ない!!」とか、まぁ〜〜〜うるさいの。でもって「胃が痛い。自分で運転してた方がまし。」とぬかす始末。
私は私で、なれない長距離高速道路運転で、肩は張るし、足はガクガク(この時、軽乗用車マニュアル)だった。平行感覚もおぼつかなくなり、蛇行して走っていることも判らなくなってきた。
何とか現地に入ったものの、だんだん寂しく、暗いところを走らされて、見えにくくなったりしてたので、家に着いたときは、定番の挨拶もできず、ぐったりしていた。
それ以来、旦那が隣に乗ってると、余計な神経まですり減ってしまう。旦那も、「お前の隣で寝ると、永久に目が開かなくなるかもしれないから、怖くて寝られない。」とぬかしてます。でも、変わらず、過酷なドライブは続くのでした。
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