嫁と姑
 
 先日,ブログのほうで「嫁と姑」の詩を公表したら、びっくりする程
 反響があり、それならばここでもう少し詳しく書いてみようかな〜と
思い書いてみます。
 私の場合、私の家もおばあちゃんが一緒にずっといました。
母はずっとお婆ちゃんに文句を言わず,耐えていました。
そして、私に鬼のような形相で愚痴るのです。
私はどちらも家族なので、困りましたが、私しか母の味方はいない。
と思い,「うんうん」とうなずいていました。 

だから、旦那と結婚するとき、『同居』が胸に引っかかりましたが、 
旦那の家はお義父さんを早くに亡くし、義母とお婆ちゃんと3人暮らしだったので、やむを得ず同居に踏み込みました。
そして、幸か不幸か遠距離恋愛のため、その人たちがどんな人かも知りません。
それでも、旦那を産み育てた人だからと、よく考えもせず結婚にふみきりました。(若かったのね〜)
もちろん、そんな意地悪な人とかではないですよ。それどころか、お婆ちゃんは近所中の人気者で、「よく助けてもらった」ということを聞いていました。
お姑さんも、40年以上『嫁』をやっていて、私がきても、お婆ちゃんが元気なうちは『嫁』でした。(10年間)
 そしてお婆ちゃんからは全然褒められたことがないからって、よく私を褒めてくれました。

それでも、どんなにいい人でも、まったく育った環境も生まれた環境も
違うのだから、理解りあえないことが多々あります。

例えば、お婆ちゃんが「遠慮なく、皆食べろ。食べれるうちが幸せなんだから。」と言うので、(食べるのが礼儀)と思って言われた通りにすると、「皆食べちまった」と影?で言われたり、
 「どこどこ連れって」と言われるから連れて行くと、お金をくれたり、「家族なんだからこんなことして欲しくない」と言っても聞いてくれず、
またよその人にあれこれ言ったりとか。

 一番辛かったのは、里帰りでした。
 私は遠くから来たので,1週間くらい里帰りしたかったのでが、なかなかままならなかったのですが、あるとき、母が心臓にバイパスの手術をするときに「来てほしい」と言われ,その手術の日と友人の結婚式が1週間くらい間があったので、「1週間、実家にいます。」と言って出かけました。
その時は、2人とも何も言わなかったのですが、忘れ物をして家に戻り玄関に入ると,2人で大声で私の文句を言ってました。
もう、本当に辛かった。苦しかった。

でも、旦那には判ってもらえないんです。自分の親やお婆ちゃんだから。
他にも多々ありますが、それでも何とか家族として仲良くやって行こうと努力しました。

どんなに喧嘩しても、朝は変わらず「おはよう」と挨拶するとか、
何かしてもらったら、「ありがとう」をかかさず言うとか・・・。

そんなことは些細なことですが、世の旦那さんに言いたいのは、
嫁は旦那が思っている以上に耐えているんです。
特にずっと一緒に暮らすというのは、相手のいいところ、がんばったところは当たり前で、出来ないこと、失敗したところを責められます。

 もちろん、義母や、お婆ちゃんにもそうなるしかない背景があります。
そこを考えて、私が歩みよってみようという思いに達したのです。
 すると、少し気持ちが軽くなりました。

 無理に理解りあおうとしないで、時間をかけてゆっくりと穏やかに過ごそうと思います。
不思議なもので、私の中でお姑さんは、真の親子や兄弟、親戚、友人、夫婦などとは違った別格なつながりを感じます。

 どうか、世の男性達。親を大切に思うように、それ以上に奥さんをいたわってあげてください。嫁は時代が変わっても,精神的負担はそんなに変わらないものです。

たくさんの『嫁』になっている人の幸せを心より願います。

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