身の毛も痺れる体験
 
 これは、と〜っても恐く、でも人に話すと必ず笑われるという不思議な体験物語りです。
ちょこっと気分の沈んだ時、思い出して笑ってやってください。
実際、本当にそうやって元気を充電している人がいます。


 あれは私がうら若き女子高生のころ、友達がへんぴな田舎に住んでいて、いつものごとくそこに入り浸っていたが、その日は雨が激しく、
雷もガンガンなっていたので、割と早めに帰ろうとあぜ道を歩いていると、急に光と同時に
「ガラガラガシャーン」という大音響と共に、自分の手が傘を通してビリビリって痺れてきました。
そして、バカな私は傘を捨てずに、ぎゅうっと強く握ってしまったのです。その途端、痺れはたちまち全身をかけ巡り、足先までびりびりしました。
私はすっかり気が動転して、(あれはなに?)を心の中でくり返し、一目散に帰りました。
 そして家で傘を閉じようとして、始めて身の毛も凍りました。
なんと、傘の先がグニャリとまがっていました。
多分、私はどこか近くに落ちた雷の余波でも受けたのでしょう。
特に怪我もなく生きていられたのは、奇跡です。
でも、強いていうなら、長靴が命を繋いでくれたようです。


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